お葬儀屋さんの戯言

はじめまして 「お葬儀屋さんの戯言」こと 瀬井 由佳(せい ゆか)と申します。 お葬式の打ち合わせ、お通夜告別式の担当をしながらブログで情報発信をしています。

葬儀屋さんはコロナウイルスに感染しないのか?

こんにちは、現役葬儀屋さんの瀬井 由佳です。

前回は

 

新型コロナウイルスがもたらす葬儀屋さんへの影響力

https://sogiya.hatenablog.com/entry/2020/05/22/154244

 

という記事を書きました。

今回はYahooニュースにもなった「遺体からのコロナウイルス感染」がテーマです。

 

警察扱い26遺体、コロナ感染 自宅で死亡か、容体悪化20人

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6360478

 

記事にも書いてある通り、自宅で死亡した場合や警察経由の場合はPCR検査をせずに接触することがほとんどです。

少数ですが、PCR検査後に亡くなって検査待ちの方もいらっしゃいます。

自宅で亡くなった場合、死亡診断書が即日発行されないケースや死因が不詳などのパターンだと感染リスクがとても高いです。(特に死因が肺炎だったりしたら恐怖で震えます。)

Yahooの記事を見て分かる通り、PCR検査なんてしてません。陽性が発覚してるのは亡くなる前に検査を受けて、結果待ちの間に亡くなったパターンの紹介です。

 

コロナ対策をして自宅に向かえばいいんじゃないか?と思う方もいると思いますが、それが葬儀屋さんの難しいところでして…。

というのも、遺族側からしたら自宅で普通に亡くなっただけで

 

「なんでコロナウイルス感染者扱いされなきゃいけないんだ!」

 

なんて感情を持つ方も少なくないはず。

大切な人が亡くなって普段通りの感情でいられるわけがないんですよね。そりゃごもっともです。

それに加えてコロナウイルス対策をして仮に自宅へ向かったらそれなりの準備と時間をかけているので費用がかかってきます。

当然、遺族にその請求がいきます。

そもそも金額ではないのかもしれません…何千円とかならまだ納得してくれる可能性があるのかもしれません…ただ、そんな金額なわけはなく…安くても数万円、高いところだとうん十万単位でしょうね。

他の葬儀屋さんと費用を比較してないのでわかりませんが、確実に費用は発生します。

それに加えて葬儀代がかかりますからね…今のご時世納得してくれるしか人の方が少ないでしょう。

 

話が逸れましたが…グレーゾーンの死亡者こそ一番リスクが高いです。

しかし、亡くなった方の中でPCR検査を受けてない方はゴマンいるので対応せざるおえないということ。

いずれ葬儀業界にもコロナウイルス感染症がくる…と思っている矢先に緊急事態宣言が解除されようとしていますが、どうなりますでしょうかね。

何事もなく去るのが一番ですが。