お葬儀屋さんの戯言

はじめまして 「お葬儀屋さんの戯言」こと 瀬井 由佳(せい ゆか)と申します。 お葬式の打ち合わせ、お通夜告別式の担当をしながらブログで情報発信をしています。

一番費用がかかる葬儀は?

こんにちは、現役葬儀屋さんの瀬井 由佳です。

前回の記事は以下のURLから見てください^ ^

 

「一番費用がかからない激安葬儀は?」

https://sogiya.hatenablog.com/entry/2020/05/26/150502

 

今回は前回の記事とは逆に一番高い葬儀の仕方は何なのか?をテーマにしたいと思います。

 

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人を呼んでお通夜、告別式を執り行う2日間の葬儀

 

葬儀費用総額で考えると一番費用がかかります。

内訳(項目)は以下の通りです。

 

①祭壇などの葬祭費用

②式場費や安置施設代

③お通夜のお清めなどの飲食代

④お寺様へのお布施

 

⑤御香典に対する返礼品代

⑥喪家(遺族)が出すお花代

⑦その他

 

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上から一つずつ説明すると

 

①祭壇などの葬祭費用

祭壇、御棺、骨容器、霊柩車など、御葬儀に必要な品物をまとめての総称です。一番費用がかかる項目です。

各項目にランクや種類があるので、納得するものを選んで下さい。

 

例)御棺

樅→Aランク

桐彫刻入→Bランク

桐→Cランク

 

②式場費や安置施設代

御葬儀をする場所代のことです。

葬儀屋さんの自社式場や市営式場、お寺などの選択肢があります。

 

③お通夜のお清めなどの飲食代

お通夜は一般会葬者におもてなしをするお食事代(お清め)、告別式では親戚の方に一人一人のお膳でおもてなしをするお食事代(本膳、精進落とし)です。

 

④お寺様へのお布施

普段からお付き合いのあるお寺様がいるのであれば、そのお寺様にお支払いするお布施代です。

葬儀屋さんとお付き合いのあるお寺様、霊園とお付き合いのあるお寺様なども同様です。

 

戒名代、読経代(お通夜、告別式、初七日、炉前等)、御車代(ガソリン代)、御膳料(御食事代)

 

⑤御香典に対する返礼品代

ご親戚の方、一般会葬者の方が御香典を持ってきた際に渡すお返し物のことです。

御香典(お金)を受け取って品物を返しているので、御香典より高い金額の品物を渡さない限り喪家(遺族)側は黒字になります。

 

⑥喪家(遺族)が出すお花代

祭壇の左右に出すお花のことです。

近年、お花の祭壇や洋風の祭壇などたくさんの種類がありますので、その祭壇に合わせて選ぶと良いと思います。

見栄えを気にするのであれば、

 

「お花の種類を統一したい」

 

と、葬儀屋さんに伝えていただくのが良いと思います。

 

⑦その他

地域によってかかってくる費用です。

心付け(チップ)の文化があったり、なかったり…等

 

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以上です。

 

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一番費用のかからない激安葬儀は?

こんにちは、現役葬儀屋さん瀬井 由佳です。

 

今回はコロナウイルス感染症から離れまして、一番費用のかからないお葬式の記事です。

昔と比べて遺族側もかなり選択肢が増えてくる中で、果たしてどんな送り方が一番費用がかからないのか、現役葬儀屋さんがお答えします。

 

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間違いなく激安葬儀は火葬のみ

 

直葬と勘違いされることが多々ありますが、一旦どこかに(葬儀式場、自宅、貸式場等)ご安置するので、別のニュアンスになります。

直葬の場合は、病院で亡くなってそのまま火葬場に併設されている安置所に安置して火葬することを指します。尚、火葬場によっては安置所がないので物理的に不可能な場合が多いです。

更に、遺体をそのまま安置できるとも限らないです。

一旦棺に入れなければならなかったりと安置場所にはルール、制限があります。

 

火葬のみの場合、かかる費用は以下の通りです。

 

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①火葬費

 

②御棺代

 

③搬送車

 

④霊柩車

 

⑤骨容器

 

⑥安置料

 

ドライアイス

 

 

その他葬儀屋さんで決められた金額を上乗せして請求になります。

 

以下、①〜⑦の項目別の説明。

 

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①火葬費

市や町で決められた火葬場が利用できれば、無料の市もあります。

ほとんどの地域は減額だと思いますが、気になる方は調べてみると良いと思います。

 

②御棺代

選ぶ御棺の種類にもよりますが、シンプルな桐の棺であれば数万円程度で収まると思います。

亡くなった方が女性の場合によく使用する布張りの御棺は木で作られている御棺よりも少し金額が上がる傾向です。

 

③搬送車

仮に病院で亡くなったとすると、病院から安置場所への距離で金額が変動します。

同じ県内や同じ市内の移動であれば安く済みますが、他県からの移動や、他県への移動であれば高くなります。

 

④霊柩車

安置場所から火葬場へ向かう火葬場行きの専用車です。

葬儀屋さんから指定された金額でお客様に請求がいきます。

 

⑤骨容器

火葬場で御身体が火葬された後は御骨になって対面します。

その際に御骨を入れる容器です。

故人になって初めて入る家等言われています。

 

⑥安置料

ドライアイス

 

火葬場の都合で日にちが伸びれば伸びるほど、安置場所の1泊料金に従ってプラスされていきます。

例)安置【5日】✖️¥10,000=¥50,000

それに加えてドライアイスも基本的には日数分お身体に当てますので1回料金に従ってプラスされていきます。

例)安置【5日】✖️¥5,000=¥25,000

 

総額ざっと20万から30万円くらいでしょうか。

 

大きい葬儀屋さんが火葬のみばかりお手伝いしてると潰れます。笑

それくらい葬儀屋さんにとっては利益が出ないです。

なんなら人件費を考えると赤字…ってこともあるかもしれません。

費用に困っている方は是非火葬のみを葬儀屋さんに直接伝えてみてください。

 

葬儀屋さんはコロナウイルスに感染しないのか?

こんにちは、現役葬儀屋さんの瀬井 由佳です。

前回は

 

新型コロナウイルスがもたらす葬儀屋さんへの影響力

https://sogiya.hatenablog.com/entry/2020/05/22/154244

 

という記事を書きました。

今回はYahooニュースにもなった「遺体からのコロナウイルス感染」がテーマです。

 

警察扱い26遺体、コロナ感染 自宅で死亡か、容体悪化20人

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6360478

 

記事にも書いてある通り、自宅で死亡した場合や警察経由の場合はPCR検査をせずに接触することがほとんどです。

少数ですが、PCR検査後に亡くなって検査待ちの方もいらっしゃいます。

自宅で亡くなった場合、死亡診断書が即日発行されないケースや死因が不詳などのパターンだと感染リスクがとても高いです。(特に死因が肺炎だったりしたら恐怖で震えます。)

Yahooの記事を見て分かる通り、PCR検査なんてしてません。陽性が発覚してるのは亡くなる前に検査を受けて、結果待ちの間に亡くなったパターンの紹介です。

 

コロナ対策をして自宅に向かえばいいんじゃないか?と思う方もいると思いますが、それが葬儀屋さんの難しいところでして…。

というのも、遺族側からしたら自宅で普通に亡くなっただけで

 

「なんでコロナウイルス感染者扱いされなきゃいけないんだ!」

 

なんて感情を持つ方も少なくないはず。

大切な人が亡くなって普段通りの感情でいられるわけがないんですよね。そりゃごもっともです。

それに加えてコロナウイルス対策をして仮に自宅へ向かったらそれなりの準備と時間をかけているので費用がかかってきます。

当然、遺族にその請求がいきます。

そもそも金額ではないのかもしれません…何千円とかならまだ納得してくれる可能性があるのかもしれません…ただ、そんな金額なわけはなく…安くても数万円、高いところだとうん十万単位でしょうね。

他の葬儀屋さんと費用を比較してないのでわかりませんが、確実に費用は発生します。

それに加えて葬儀代がかかりますからね…今のご時世納得してくれるしか人の方が少ないでしょう。

 

話が逸れましたが…グレーゾーンの死亡者こそ一番リスクが高いです。

しかし、亡くなった方の中でPCR検査を受けてない方はゴマンいるので対応せざるおえないということ。

いずれ葬儀業界にもコロナウイルス感染症がくる…と思っている矢先に緊急事態宣言が解除されようとしていますが、どうなりますでしょうかね。

何事もなく去るのが一番ですが。

新型コロナウイルスがもたらす葬儀屋さんへの影響力

こんにちは、瀬井由佳です。

一番初めの記事を何にしようかと思って1日悩んだ結果、避けて通らないであろうコロナウイルスにしました。

 

コロナウイルス感染症(COVID-19)とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html

 

改めて説明する必要はないと思うので各自で読んでください。笑

 

このコロナウイルスで様々な業種に影響が出ているのは知っての通りです。

では、実際のところ葬儀屋さんにはどう影響が出ているのか?

という点を現役の葬儀屋さんが書きたいと思います。

簡潔にまとめると以下の3点です。

 

1.人を呼ばないお葬式になった

2.お通夜を省略する1日葬の増加

3.食事(お清め)をしなくなった

 

葬儀業界や葬儀会社としてという目線で見たらもっと色々なことが考えられるんでしょうけど、私は現場の人間ですのでこんなもんです。笑

それでは、1から順番に説明していこうと思います。

 

1.人を呼ばないお葬式になった

家族葬と呼ばれる言葉により昭和、平成よりも圧倒的に葬儀の規模は縮小傾向にあります。

その家族葬よりも更に少ない遺族のみ(数人)でのお葬儀がとてつもなく、それはもう急激に増加しています。

具体的にどのくらい増えているかと言われると、お葬式が1000件あったとすると、半分の500件は遺族のみのお葬式と言っていいと思います。

データがあれば信憑性があるんですが、これはあくまで私の体感値ですので信じるか信じないかは貴方次第です。笑

 

2.お通夜を省略する1日葬の増加

一昔前…といっても約10〜15年前までは(2010年前後)お通夜を執り行う古き良き文化が残っていました。

しかし、そんな文化もいつの間にか火葬のみ(直葬ではなく)という選択肢が広まったり、お通夜をせずに告別式のみという簡略化も増えてきました。

菩提寺さん(お付き合いのあるお寺さん)がいたとしても、1日葬でやりたいですとか平気で檀家さん(遺族側)言いますからね。一昔前では考えられなかったことです。暗黙の了解じゃないですけど、菩提寺さんと檀家さんの関係性ってそういうもんなんです。

 

割と勘違いしてる方が多いんですが、1日葬にしたとしても葬儀代はそこまで安くなりません。

変わるのはお通夜の食事代(お清め代)が減るくらいです。

私が会社に入社した時は、葬儀業界は衰退せずに伸びる!と言われてましたが…今の現状だけ見るとかなりシビアだと思います。

 

3.食事(お清め)をしなくなった

2でもお伝えした通り、1日葬ならそもそもお通夜がないのでお清めは物理的にないです。

仮にお通夜を執り行ったとしても、遺族のみだったら今の時代は牛丼チェーン店でもチェーン弁当屋さんでもいいんじゃないかって個人的には思うんですけどね。

もちろん喪服から私服に着替えてからですけど。

めんどくさい人なら家に帰ったらピザのデリバリーとか頼んでたりするんじゃないですかね。笑

 

という3つの影響でした。

現状で収まるのであればいいんですが…これが当たり前になってしまうことが一番心配ですね。

 

葬儀ブログ始めました

葬儀に関するブログ始めました。

私、瀬井由佳と申します。

宜しくお願い致します。

 

ブログは興味あったんですが、どうしても第一歩が踏み出せなかったんですよね。
なぜなら、葬儀に関するブログは需要といいますか…関心がほとんど無いと思うから!

みんな読んでて楽しい料理とか旅行とかファッションとか…そういう方が受けがいいんじゃないか?と思っていたからです。


葬儀の情報を知りたい一般の人って、お葬式するときになってから情報を収集するケースが多いんですよ。

現役のお葬儀屋さんだからわかりますけど、本当にお葬儀に関しての知識が無い。

無いことがイコールで悪いとはならないんですけど、やっぱり葬儀屋さんの言いなりになられても困るし(実際打ち合わせしてても困る)最低限の知識は今の時代あってもいいのかなーと。

大正でも昭和でも平成でもなく、今の時代は令和ですからね。

もちろん、大切な人を失って冷静に情報を生かせるかと言われるとそれはそれで別物ですが…。

 

古き良き文化は残しつつ、省略できる文化や代替が効く文化は効率良く、というのが新時代の葬儀のあり方なのかな…と個人的な意見を述べつつ今後どうこのブログを継続していけるかなーと思っています。