お葬儀屋さんの戯言

はじめまして 「お葬儀屋さんの戯言」こと 瀬井 由佳(せい ゆか)と申します。 お葬式の打ち合わせ、お通夜告別式の担当をしながらブログで情報発信をしています。

新型コロナウイルスがもたらす葬儀屋さんへの影響力

こんにちは、瀬井由佳です。

一番初めの記事を何にしようかと思って1日悩んだ結果、避けて通らないであろうコロナウイルスにしました。

 

コロナウイルス感染症(COVID-19)とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html

 

改めて説明する必要はないと思うので各自で読んでください。笑

 

このコロナウイルスで様々な業種に影響が出ているのは知っての通りです。

では、実際のところ葬儀屋さんにはどう影響が出ているのか?

という点を現役の葬儀屋さんが書きたいと思います。

簡潔にまとめると以下の3点です。

 

1.人を呼ばないお葬式になった

2.お通夜を省略する1日葬の増加

3.食事(お清め)をしなくなった

 

葬儀業界や葬儀会社としてという目線で見たらもっと色々なことが考えられるんでしょうけど、私は現場の人間ですのでこんなもんです。笑

それでは、1から順番に説明していこうと思います。

 

1.人を呼ばないお葬式になった

家族葬と呼ばれる言葉により昭和、平成よりも圧倒的に葬儀の規模は縮小傾向にあります。

その家族葬よりも更に少ない遺族のみ(数人)でのお葬儀がとてつもなく、それはもう急激に増加しています。

具体的にどのくらい増えているかと言われると、お葬式が1000件あったとすると、半分の500件は遺族のみのお葬式と言っていいと思います。

データがあれば信憑性があるんですが、これはあくまで私の体感値ですので信じるか信じないかは貴方次第です。笑

 

2.お通夜を省略する1日葬の増加

一昔前…といっても約10〜15年前までは(2010年前後)お通夜を執り行う古き良き文化が残っていました。

しかし、そんな文化もいつの間にか火葬のみ(直葬ではなく)という選択肢が広まったり、お通夜をせずに告別式のみという簡略化も増えてきました。

菩提寺さん(お付き合いのあるお寺さん)がいたとしても、1日葬でやりたいですとか平気で檀家さん(遺族側)言いますからね。一昔前では考えられなかったことです。暗黙の了解じゃないですけど、菩提寺さんと檀家さんの関係性ってそういうもんなんです。

 

割と勘違いしてる方が多いんですが、1日葬にしたとしても葬儀代はそこまで安くなりません。

変わるのはお通夜の食事代(お清め代)が減るくらいです。

私が会社に入社した時は、葬儀業界は衰退せずに伸びる!と言われてましたが…今の現状だけ見るとかなりシビアだと思います。

 

3.食事(お清め)をしなくなった

2でもお伝えした通り、1日葬ならそもそもお通夜がないのでお清めは物理的にないです。

仮にお通夜を執り行ったとしても、遺族のみだったら今の時代は牛丼チェーン店でもチェーン弁当屋さんでもいいんじゃないかって個人的には思うんですけどね。

もちろん喪服から私服に着替えてからですけど。

めんどくさい人なら家に帰ったらピザのデリバリーとか頼んでたりするんじゃないですかね。笑

 

という3つの影響でした。

現状で収まるのであればいいんですが…これが当たり前になってしまうことが一番心配ですね。